また受験生の母として1年(であって欲しい)が始まった。旧暦の1月は一年で一番寒く、それでいて日差しは眩しく木々の芽が膨らんで、気もそぞろになりがちな落ち着かない季節。ずっと昔からそうだったんだろうか。コロナの影響で個人的にはほとんど動きのない一年だったけれど、気温の上昇に伴って感染者数も落ち着いていくだろうしワクチン接種の目処も立って、世の中はこれを機にぐんぐん変化するだろうから気をつけないとなぁと思う。
スポーツの祭典オリンピックも委員会会長辞任や新会長選びで大混乱している。新会長の不安材料を指摘する人もあるが損な役回りを引き受け就任した以上、委員会メンバーは全面的に協力して欲しい。ドーピングから性転換やサイボーグ化へ問題が発展し人権の名の下で正当化されるようなオリパラには正直あまり魅力を感じない。それでも東京に招致が決まった時はワクワクしたし、準備にどれほどの税金を突っ込んだかを考えると、どんなにささやかでも開催した方が良いだろう。コースの途中で転けても完走した選手に皆拍手を送るものだし、民主主義国家なら個人の言動や態度に多少時代錯誤的な問題があっても切り捨てるのではなく、都度補正して右に左に揺れながら前進するしかない。ひとりひとりはアホでも公の場ではルールに基づいて行動できる人が選ばれているはずで、何でも許せとは言わないが寛容さも残さないことには言論統制の社会を招き入れてしまいそうで怖い。
良いことがあれば吉、悪いことがあれば厄落としと気持ちを切り替えて春を迎えよう。
「こいつぁ春から縁起が良いわぇ」