2021年8月23日月曜日

算数は好きですか

 「300円を持ってコンビニに行き税込1個170円のパンをひとつ買いました。お釣りはいくらでしょう?」「え?130円よね」と答えた私は理系アタマなのだとか。「100円玉3枚あるなら200円出すでしょ。お釣りは30円。」「お釣りは出ない。100円玉の他に50円も10円玉もあるし。」と言う人は文系アタマ。要は素直に数値だけ考えるか、現実に即して物事を考えるか、思考回路の違いを言ったものである。どちらかというと文系至上主義的な気がしないでも無く、理系分野も苦手な私は良く言えば素直、即ちボーッと生きてるということになる。

以前はキャッシュレス決済が普及すると暗算ができなくなるといわれた。実際300コイン残っていて170コインのパンをスマホ決済で買ったら残りは130コインなのだ。ポイント2倍デーだからお買い上げ100円につき通常1ポイントのところ今日は2ポイントつくな、みたいな計算をわざわざする人があるだろうか。ポイント2倍デーの売り上げが付与ポイント額を差し引いてどのくらい上回るかは、きっとレジで自動的に計算されてコンビニ本部に送信されるだろう。

お釣りの計算をしなくなったからといって知能レベルが下がるとは思わない。ただ目に見えないからくりを見破るのが難しくなっていて、なぜそういうしくみになっているか考える習慣をつけた方が良さそうだ。複雑になったといっても四則計算が算数になった程度なのだから、つくづく義務教育って大事だなぁと思うこの頃。

どうせ死ぬんだから

 「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...