2020年1月21日火曜日

伊勢海老のエビフライ

今日の映画は「南極料理人」2009年製作/125分/日本
配給:東京テアトルです。
南極観測隊員の西村淳のエッセイを映画化したもので、家族と離れて1年半の厳しくて笑える観測所の日々を描きます。インターネットもない時代、とてつもなく料金の高い国際電話でも隊員にとっては家族や恋人と話せるのが楽しみで楽しみで涙がこぼれます。

料理担当の西村君は毎日あれこれ工夫して食事をつくるのですが、みんなのストレスがピークに達すると我が儘放題、めちゃくちゃな注文をされたりして。堺雅人の困ったような笑顔がとてもいい味を出しています。伊勢海老が食糧庫から出てきたとき、どんな料理にして出そうかと考えていたら皆口々に言うには「エビフライだな」「そりゃエビフライだろ」。それをきちっと作ってあげるんですね。巨大なエビフライを一人一個ずつ。

鬱で気がおかしくなってバターをかじる人とか、高地で気圧が低いのにインスタントラーメンを湯がいて麺がまずいと泣いたり、裸で外に出たり、って極地ですよ。
あぁ、ご苦労様...


どうせ死ぬんだから

 「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...