配給:東京テアトルです。
南極観測隊員の西村淳のエッセイを映画化したもので、家族と離れて1年半の厳しくて笑える観測所の日々を描きます。インターネットもない時代、とてつもなく料金の高い国際電話でも隊員にとっては家族や恋人と話せるのが楽しみで楽しみで涙がこぼれます。
料理担当の西村君は毎日あれこれ工夫して食事をつくるのですが、みんなのストレスがピークに達すると我が儘放題、めちゃくちゃな注文をされたりして。堺雅人の困ったような笑顔がとてもいい味を出しています。伊勢海老が食糧庫から出てきたとき、どんな料理にして出そうかと考えていたら皆口々に言うには「エビフライだな」「そりゃエビフライだろ」。それをきちっと作ってあげるんですね。巨大なエビフライを一人一個ずつ。
鬱で気がおかしくなってバターをかじる人とか、高地で気圧が低いのにインスタントラーメンを湯がいて麺がまずいと泣いたり、裸で外に出たり、って極地ですよ。
あぁ、ご苦労様...