2020年2月1日土曜日

カサンドラ

パートナーや家族がアスペルガー症候群であるために情緒的な相互関係を築くことが難しく、不安や抑うつといった症状が出る状態を「カサンドラ症候群」というそうです。

アスペルガー症候群(現在の診断名は自閉症スペクトラム障害、以下ASD)は比較的男性に多く見られ、その妻が関係を改善しようと試みたりすることで辛い状態になるケースが多いようです。

「共感性欠如」が主な原因で、心を通い合わせられない孤独と、周囲に理解してもらえない2つの孤独に苛まれる。この孤独感がカサンドラというギリシャ神話に登場する王女に例えられる所以。

カサンドラはトロイアの王女でその美貌でアポロンの目に止まります。アポロンは巫女として彼女を取り上げ予言の力を与えますが、後に心変わりしたカサンドラの裏切りに怒り「カサンドラの予言を誰も信じないようにしてやる!」
という罰を与えました。かくしてカサンドラは本物の予言者であったに関わらず、誰もその力を信じなかったためトロイアはギリシャに滅ぼされるという結末になります。

ASD傾向のある私ですが、ちょっと変わった奥さんやねぇくらいに思われても上手に隠して生きているつもり。ただ、親しい人は結構大変なのかしら?と思うことはあります。
カサンドラ症候群になりやすい人の性格は、真面目、几帳面、完璧主義、忍耐強い、面倒見が良いなどの事例が多いとか。

ふだんは殻に閉じこもっていても、時々一般人のようにふるまい、人と出会ったり家族を得たりすることができるのだから「それでええやん」と思ってくれればうれしい。






どうせ死ぬんだから

 「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...