パートナーや家族がアスペルガー症候群であるために情緒的な相互関係を築くことが難しく、不安や抑うつといった症状が出る状態を「カサンドラ症候群」というそうです。
アスペルガー症候群(現在の診断名は自閉症スペクトラム障害、以下ASD)は比較的男性に多く見られ、その妻が関係を改善しようと試みたりすることで辛い状態になるケースが多いようです。
「共感性欠如」が主な原因で、心を通い合わせられない孤独と、周囲に理解してもらえない2つの孤独に苛まれる。この孤独感がカサンドラというギリシャ神話に登場する王女に例えられる所以。
カサンドラはトロイアの王女でその美貌でアポロンの目に止まります。アポロンは巫女として彼女を取り上げ予言の力を与えますが、後に心変わりしたカサンドラの裏切りに怒り「カサンドラの予言を誰も信じないようにしてやる!」
という罰を与えました。かくしてカサンドラは本物の予言者であったに関わらず、誰もその力を信じなかったためトロイアはギリシャに滅ぼされるという結末になります。
ASD傾向のある私ですが、ちょっと変わった奥さんやねぇくらいに思われても上手に隠して生きているつもり。ただ、親しい人は結構大変なのかしら?と思うことはあります。
カサンドラ症候群になりやすい人の性格は、真面目、几帳面、完璧主義、忍耐強い、面倒見が良いなどの事例が多いとか。
ふだんは殻に閉じこもっていても、時々一般人のようにふるまい、人と出会ったり家族を得たりすることができるのだから「それでええやん」と思ってくれればうれしい。
2020年2月1日土曜日
ぼくの好きなおじさん
やっと猛暑から解放されたと思ったら10月も終わってしまった。慌ただしく自民党総裁選、衆院選が行われ、さらには首相指名選挙と政治の空白期間に不安しかない。不安というなれば今から50余年前、私が赤ん坊だった頃の日本は沖縄が返還された一方で、ベトナムへ向かう米軍の出撃基地だった。母が...
-
長く書かなかった理由のひとつは生成AIの存在があるかもしれない。条件を与えれば動画さえ適当な材料から作ってしまう人工知能。新たな知能はこれまで人間が蓄積してきた考えやイメージを再構築して形にする、さらに専門性を高めて個性を出し始めていると言う。 教養も知識もない生身の人間がいま...
-
図らずもふたりの息子を授かり、乳児から幼児、児童になるにしたがって戸惑うこともいろいろあったが、男の子というもののへ偏見を少しずつ修正させながら一緒に歩んできた。家庭に子供がいると自然と絵本や児童書に手が伸びて、自分も含めてそれぞれの性格や個性、嗜好を考える機会を得ることができる...
-
慶応年間生まれの曽祖母は13人の子を生み育てた。当時でも経済状態や体力などの条件が揃わなければ叶わなかったのだが、令和の世には2人も産めば多い方になるらしい。どんな時代にもそれぞれの個人の事情があったはずだが、生き方に多様性が求められた結果なのか特に女性の場合大小様々な条件がつ...