弘法大師と常に共にあるという意味で、四国巡礼のお遍路さんが笠に書きつける言葉、同行二人(どうぎょうににん)。真言宗によれば、お大師様は姿や形を変えてそっと寄り添ってくださっているそうです。神羅万象あらゆるものに神が宿るというアニミズム的な要素を、さらに進化させてるなぁと勝手に解釈しています。
人間臭い、息遣いや鼓動の聞こえるようなリアル感、距離の近さがありますね。
共に歩み、降っても晴れても、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、一緒に泣いたり笑ったり。一緒に砂まみれになって行こうや、という明るさが人の心を捉えるのではないかと思います。それが現実の人だったらある意味、理想のパートナーの姿とも言えますね。
みなさんパートナーを呼ぶ時はなんて言いますか?我が家では「○○さん」「○子」と下の名前で呼び合っています。実家の父は母を「○子さん」、母は父を「おとうさん」でしたかね。時代ですね。「おい」とか「あなた」とかはほぼ消滅したのではないかと思っております。もし「おい」で呼ぼうものならちゃぶ台、が無かったら椅子を投げます(笑)
ともあれ日本語の1人称・2人称の呼び方ってバラエティに富んでますね。
年配の女性に「おうち」と呼ばれてむずがゆくなった経験がありまして、このブログのタイトルにしました。これは二人称で「あなた」の意味。関西の女ことばで「うち」は一人称。下町の男言葉で「われ」「自分」はいずれも二人称になります。
この頃は海外での仕事でも「○○-san, 」のさん付けが多いそうで、○○さんはオールマイティなのですが、家族や友達は呼び方も時と場合によって使い分けも必要。
呼び方というのは二人の関係性を表すだけに重要と思う、この頃です。
2020年2月10日月曜日
どうせ死ぬんだから
「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...
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2022年12月スコットランド議会で、法律上の性別変更の手続きを簡易化する法案が賛成多数で可決された。これによって性別変更申請は16歳から、客観的な性別違和の診断書なく自己申告のみで可能となった。具体的には、自分で今日から女になります、男になりますと役所に届を出せば即受理されると...
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福田恒存『私の幸福論』(ちくま文庫)を読む。平易な言葉で語られる、その内容は深く重厚で何度も読み返すことになると思った。昭和30〜31年にかけて講談社『若い女性』という雑誌に「幸福への手帖」と題して連載された。もう70年ほど前の文章だから、社会の事象は大きく変貌して日本人の生活...
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長く書かなかった理由のひとつは生成AIの存在があるかもしれない。条件を与えれば動画さえ適当な材料から作ってしまう人工知能。新たな知能はこれまで人間が蓄積してきた考えやイメージを再構築して形にする、さらに専門性を高めて個性を出し始めていると言う。 教養も知識もない生身の人間がいま...