2020年3月7日土曜日

いづれの御時にか

コロナ肺炎の感染予防のため学校が休校になり、課題がたんまり出て嘆く息子。今日はふと見ると古典のワークをやっとりました。枕草子ではあんまり男子は喜ばんでしょうなぁ。軍記物、せめて平家物語くらいなら興味も出るかな。

高校生のころは、歴史や古典はもっぱら漫画であらすじを追うというのが女子の常識。中でも原文が読みづらい源氏物語はとりあえず漫画がよろしい。(主語というものが徹底して省かれているので、誰が話しているのかは尊敬語で判断するらしい)
もう漫画としても古典になるほど年季が入ってしまったけれど、やっぱり大和 和紀『あさきゆめみし』に続くものはないと思います。

光源氏が、次々出会う女性に母の面影を求めて恋愛を繰り返すという物語のテーマが素早く理解できます。さらに複雑な人間関係も頭に入りやすい。

続編に「宇治十帖」もあるんですね。
原文の方は高校の古典の時間にはかなり時間を割いて教えてもらったのですが、その時は全く恋愛そのものに興味がなくて。内容的には本編より宇治十帖の方が登場人物もシンプルにまとめられていて、感情もより現代人の感覚に近いから漫画を活用しつつまた触れてみたい。知識は学生の頃より減っているだろうけど、感じる心はいくらか育ったはず。

後の時代にも似たような物語がたくさん書かれたそうですが、文学的に評価できるものはついに生まれなかったとか。やっぱり源氏物語は偉大ですね!

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どうせ死ぬんだから

 「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...