2020年5月26日火曜日

気持ちに染みる時代の曲

学生の頃の話。友達がStonesのショップに行きたいと言うのでついて行った。その子も私もロックが特別好きなわけでもない。要はその子の彼氏がギターをやっていて、The Rolling Stonesのギタリストが嵌めている銀のドクロの指輪、もちろんレプリカをプレゼントしたいということ。

で、二人しておよそロックとは無縁な服装でショップに入る。唇からベロの出てる巨大なパネルが天井から下がっており、所狭しとTシャツやら灰皿やらファングッズが並んでいる。何度も来日しているからきっとミック=ジャガーのサイン入りのグッズもあったような気もするが、全くそのありがたみがわからない私達。目的のドクロの指輪を手に入れて、その彼氏が喜んだかどうだかその後は知らない。

先日テレビをつけたら新しくリメイクされたハクション大魔王のアニメが始まったところだった。オープニングは和製ロックのベテラン奥田民生の曲らしい。もちろん子ども向けのアニメなのだけどサビのところで♪(サティス)ハクション〜  あれ、これってsatisfaction ?
あの忘れられないイントロで始まるStonesのヒット曲のオマージュだ。

明らかに一緒に見ている親世代、もしかしたらおじいちゃん世代を狙っているのだ。
ドクロの指輪を嵌めて孫とハクション大魔王を見てたりするんだろうか。
元の歌♪I can get no  satisfaction は1965年リリースなんだそうで。
今聴くとあれ?なんだかこう、染みるのは何故。

この4月、新型コロナウイルス対策支援のバーチャル・コンサート「One World: Together at Home」がレディ=ガガの発案で企画されたという。YouTubeを開くと、web会議システムを利用してStaonesの主要メンバー4人がYou Can't Always Get What You Wantを披露している。どの曲を選ぶか、それぞれの思いがこめられているのだろう。

ひと月遅れで視聴しているが、実に多くの人気アーチストが参加している。
Stonesと同世代、ポール=マッカートニーは第2次世界大戦下に看護師だった自身の母親のことを話し、Lady Madonnaを歌う。Thank you, thank you, Madonna. と医療従事者を労った。

ぼくの好きなおじさん

 やっと猛暑から解放されたと思ったら10月も終わってしまった。慌ただしく自民党総裁選、衆院選が行われ、さらには首相指名選挙と政治の空白期間に不安しかない。不安というなれば今から50余年前、私が赤ん坊だった頃の日本は沖縄が返還された一方で、ベトナムへ向かう米軍の出撃基地だった。母が...