2021年3月23日火曜日

混浴年齢制限を引き下げ

 昨年末、厚労省は公衆浴場における衛生等管理要領等に定める男女の混浴年齢制限の目安等を改正、「おおむね10歳以上」に代えて「おおむね7歳以上」の男女を混浴させないこととした。これを受けて各都道府県が条例を改正し、小学校入学前後を目安に制限年齢を引き下げる動きが出ている。

「子どもの発育発達と公衆浴場における混浴年齢に関する研究」(令和元年度厚生労働科学特別研究事業)の研究成果や、パブリックコメントの結果等を踏まえて改正に至ったとあるが、ここ50年ほどの間に子供の羞恥心や身体の発育、大人の意識に変化がみられた結果だろう。

そもそも女湯に男児を、男湯に女児を入れるのは保護者が子供の安全を確保する行為のはずである。それでなくても6歳の男児が1人で身体を洗ってマナーを守って湯船に浸かり、身体を拭いて服を着て忘れ物もなく出て来れたら驚異的だ。昭和の時代だって子供の誘拐はよくあったというから、親は気が気でなかったろうし、これほど子供を狙った性犯罪が横行する今の世の中にまず安全面をどうするかの議論が欲しかった。

次第に家族風呂を備えた宿を予約するとか、そもそも大浴場を利用しない方向へシフトしていくのだろうか。幕末西洋人が目にして驚いた日本の公衆浴場文化はやがて消えていく運命なのかもしれないし、伝統文化のタトゥーやトランスジェンダーの問題も今後議論に加わっていくだろう。

まだ幼かった息子2人連れてプールの更衣室で困ったことをふと思い出して、書き留めておく。


どうせ死ぬんだから

 「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...