母親には貴女が30歳になったらどこかアパートでも借りて離れて住むように、と言われていた。そんな矢先、突然お付き合いしたいという人が現れるのだが...
とりあえず半年くらい続けて考えよう、と気楽に考えていたら
「お願い、もう待てないんだ....」
の一言でぐらりと気持ちが傾いてしまった。
「君を必ず幸せにする」
とか
「一緒に夢を見よう」
とか
シラノ・ド・ベルジュラック(原作:エドモン=ロスタン 同名仏映画(1990): ジェラール・ドパルデュー主演)でもあるまいし、バルコニーの下から声がしてくるのをいくら待っていてもこの国では縁遠くなるばかりだ。
ともあれ、この映画は若い人に是非観てもらいたい。
気持ちを伝える表現力は恋愛に限らず、あるに越した事はない。
2020年1月9日木曜日
どうせ死ぬんだから
「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...
-
2022年12月スコットランド議会で、法律上の性別変更の手続きを簡易化する法案が賛成多数で可決された。これによって性別変更申請は16歳から、客観的な性別違和の診断書なく自己申告のみで可能となった。具体的には、自分で今日から女になります、男になりますと役所に届を出せば即受理されると...
-
福田恒存『私の幸福論』(ちくま文庫)を読む。平易な言葉で語られる、その内容は深く重厚で何度も読み返すことになると思った。昭和30〜31年にかけて講談社『若い女性』という雑誌に「幸福への手帖」と題して連載された。もう70年ほど前の文章だから、社会の事象は大きく変貌して日本人の生活...
-
LGBT理解増進法案が衆参本会議で可決し成立した。この法案はG7広島サミット前に成立させようとの動きから、異例の速さで立案・審議と進んだ。与野4党の修正案は、大多数の人への影響が少ない内容に変えられ、少し安心感が加わったが、それでも「差別」の内容は明らかになっていないし、ジェンダ...