2020年1月9日木曜日

決め台詞

母親には貴女が30歳になったらどこかアパートでも借りて離れて住むように、と言われていた。そんな矢先、突然お付き合いしたいという人が現れるのだが...

とりあえず半年くらい続けて考えよう、と気楽に考えていたら
「お願い、もう待てないんだ....」
の一言でぐらりと気持ちが傾いてしまった。

「君を必ず幸せにする」
とか
「一緒に夢を見よう」
とか
シラノ・ド・ベルジュラック(原作:エドモン=ロスタン 同名仏映画(1990): ジェラール・ドパルデュー主演)でもあるまいし、バルコニーの下から声がしてくるのをいくら待っていてもこの国では縁遠くなるばかりだ。

ともあれ、この映画は若い人に是非観てもらいたい。
気持ちを伝える表現力は恋愛に限らず、あるに越した事はない。

どうせ死ぬんだから

 「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...