2021年9月16日木曜日

贈り物について

 敬老の日が近いのでシニア向け商品が多く宣伝されている。母の杖代わりにしているキャスターバッグが古びてきたので新しいものを購入した。杖代わりになるのが条件なので、スワニーという会社のバッグを中心に探してみた。ついでに商品開発の動画がYouTubeにあったので見てみるとなかなか興味深い。香川県の手袋メーカーの三好鋭郎さんが米国ニューヨークへサンプルを持って営業に行く際、子供の頃の小児麻痺で不自由な身体を支えてくれたキャスター付きスーツケースをヒントに改良を重ねたという。現在は80歳を超え娘婿に社長の座を託して、現在は小型車椅子の開発に意欲的とか。

母が人工股関節を入れる手術をした直後、安定性が良くスーパーのカゴも置ける歩行器を買った。しかし通院やバスに乗ったりといった実際の暮らしにはあまり役に立たなかったようで、リハビリ後は叔母が一緒に買いに行ってくれた4輪のキャスターバッグが杖代わりになっている。バッグの大きさも絶妙だから母も大変気に入っていて、同年代の助言は確かだと思った。新しいバッグもなかなかお洒落で使いやすそうなのだが愛用してもらえるだろうか。

最近は贈り物といえばお中元お歳暮さえしなくなり、ありきたりのお供えや香典返しくらいなものだ。思えば本当に相手にぴったりの贈り物を考えることなどあったろうか。自分の欲しいものを選んで、あくまで憶測だが「たぶん」失敗したことは結構ある。他人だとはっきりは言われないが、やはり配慮が中途半端だったと反省した。貰って嬉しくない記憶より贈って失敗した記憶の方が鮮烈で苦い。たまには成功させたいものだ。

                    会社サイトより。画像リンク


どうせ死ぬんだから

 「どうせもうすぐ死ぬんだから」と老人特有の僻みっぽいことを口にしながら、「年寄りは嫌よねぇ。若い頃はお爺さんやお婆さんがなんでそんなこと言うんだろうってずっと思ってたわ」と母は自分で言って笑っている。続けて「それはね」となかなかに深い話をしてくれた。 長く生きてもやっぱりあの世...